香川県高松市の

歯を失わないための噛み合わせ専門歯科

吉本歯科医院の院長 吉本彰夫です。

 

 

あなたは

お口の中には歯が全部で何本あるか知っていますか?

親知らずを除くと、全部で28本あります。

28本すべてが

「形」も「大きさ」も

まったく違います。

 

歯は28本なんですが、

その28本、1本たりとも

同じ「大きさ」「形」は無いんですね。
驚きです。

例えば

航空機事故などで

遺体が痛んでいて誰が誰だかわからない、

という時には歯を調べるんです。

 

 

身元を発見する為に、「歯の形」「レントゲン」で、個人を特定したりします。

これを法歯学と言います。

 
歯には、28本「形」「大きさ」がそれぞれ全く違う、

このことにどんな意味合いがあると思いますか?

 

 

それぞれの歯の持っている

役目、役割、機能が違う

という事です。

 

28本のうち、2本や3本歯が無くなった、

でも噛める、

いいじゃないか!

と思いますよね。
もちろん噛めるかも知れない。
しかし、

なくなった歯の代わりをしてくれる歯は実はどこにもないのです。
バランスが崩れてしまうのです。

 
両手足には20本の指があります。
どの指がなくなっても困りますよね。
神様が人間というものを

本当に完璧に作り上げているんですね。

 

 

重たい物を運ぶと思って下さい。

例えば車で運ぶ場合

タイヤは4本ですよね?

 

 

では次に

4本のタイヤの普通の車には

乗せられないような大きな重たい物を乗せると

思って下さい。

 

 

トラックやトレーラーなど

タイヤがたくさんあるもので

運びますよね。

普通の乗用車に

トラックに乗せるような

重たい荷物を載せてしまったら

どうなりますでしょう?

 

タイヤや悲鳴を上げますよね。

パンクしますよね。

 

 

お口の中の歯も

同じことが起こっているのです。

 

 

 

さぁ、下の歯の前歯を見てみましょう。

下の歯の前歯は、

小さいですね。

 

先がとがっていますね。

 

根っ子は細いですね。

 
おみこしを支えている小さい子供だと思ってください。
根っこは1本ですよね。
ではこれを立ててみましょう。


立たないですよね(――;)

すぐ倒れます。

 

棒みたいなものですから。
すぐ倒れちゃいます。
歯というのは、

畑に大根が植わっている様に、

骨の中に植わっているようなものです。

歯と歯茎、歯を支えている骨部分と

似ていますよね?

砂の山に棒が刺さっている状態だ

とお考え下さい。

そこに力が加わると、

簡単に棒は倒れて行きますよね。

 

 

では次に奥歯を見ていきましょう。

奥歯、いわゆる6番目や7番目

という表現をします。

 
そのうち1本の歯は6歳臼歯って言いますよね。

6歳臼歯、6歳の頃に生えてきます。
これはものすごい役目をします・・・

家でいうところの大黒柱です。

 

 

見てみましょうね

噛み合わせの面は臼状の形をしています。

根っ子は3本も有りました。

 

 
何かに似ていませまんか?
カメラの三脚です。

 
カメラの三脚はどうでしょう?
自分で立てますよね。
重たいカメラを支えていますよね。

 
つまりこの奥歯は力を支えることが出来る

その様な構造になっています。

 

それに対して前歯は?

根っこが1本ですから、そもそも力を支えることは出来ません。

つまり人間というのは、

臼状の部分(奥歯)で力を支え、

かんだり

すりつぶしたり

という事をするのです。
前歯は?
・・・そんな力はありません。


カメラの1脚と同じです。

前歯は一人で立つことはできない存在です。
草食動物、肉食動物、

その両方を持ちえる事が出来たのが人間なんです。
奥歯で支え、

奥歯で磨り潰す、

しっかりと奥歯で支える。


そして

前歯は、奥歯で噛んだ時当たらない、

ということがものすごく大事なのです。

 
もちろん過去に矯正治療により

多くの歯を抜いた方がいるかも知れません。

歯を抜いた場合は、もうその時点で

28人が24人になっちゃっています。

 
小さい奥歯が4人足りないわけです。

 
そうすると、

奥歯の人が、

十分に支えることが出来ませんので、

矯正の治療をした方の中には、

わざと前歯を当てて前歯にも一部負担をさせる様にしている先生もいらっしゃいます。

 
そういう特殊な事を除くと、

奥歯で支えて、前歯は当たらない

って言うのはすごく大事な事なのです。

 
前歯にはそもそも、

自分で力を支える、

すり潰す噛む事をする、

その様な能力、そのものがありません。

 

奥歯がないからといって、

前歯だけで噛んでいたら何が起こるのか・・・。

当然、出っ歯になっていきます。


だんだん崩れて行きます。
歯ぐきが下がって歯が伸びたように見えます。

 


いきなり揺れだしてあっという間に抜け落ちてしまう場合もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=NHWE2DeKyUw

前歯が飛び出してきたのはなぜ???動画をご覧下さい。

 
同じ運命を辿る事となります。

 
歯は、

それぞれ決まった

役目、役割、機能が

有るわけです。

 
奥歯は、

臼状の形状でもって、

大きな力を支えることが出来る。
つまり、力のあるお父さんだと思って下さい。

 
それに対して前歯は、

細くて小さい、

子供達です。

 
真ん中の歯は、

4番目5番目、

お母さん

というところでしょうか。

 

6番目7番目の大黒柱の歯が無くなった途端、

歯は、どんどん崩れて行く訳です。

 
おみこしをいつもは、14人で支えていました。


その内4人がお父さんお兄さんでした。

 
しかし、

ある時から

お父さんが1人抜け、

2人抜け、

最後にはお父さん4人が

全員いなくなってしまった。

 

残った子供達や

お母さんで

おみこしを支えなくてはならなくなった。

 
そしてどんどん、

その力に耐えられなくなる

その重さに耐えられなくなって

崩れて行く、

こんなイメージです。


ドミノ倒しの様に崩れて行く訳です。

 

 

なので、バランスが必要なのです。

 
噛み合わせのバランス

つまり、顎のバランスが崩れる、

ということは、

全身のバランスを

ドミノ倒しのように崩していくんですね。

 
噛み合わせって、

実はとっても重要なことなんです。

 
知らなかったでは済まされない重大な問題が

「噛み合わせ」には隠されていることが多いんですね。

 

 

奥歯はとっても重要な働きをする大黒柱

前歯は自分ひとりでは支えることができない子供達

と覚えておいて下さいね。